5.適応判定から移植まで           

  患者さんの病状、保存してある臍帯血の細胞数、感染症検査、細胞機能検査の結果などから、バンク内「移植適応判定委員会」において移植の適応性について総合的に審査いたします。移植が適応と判定された場合には、移植病院の責任医師より患者さんと、そのご家族に実際の移植について文書と口頭にて詳しく説明していただきます。臍帯血移植の長所と短所などについて十分な理解と納得をされたことが書面に記されていれば、患者さんと保存臍帯血のHLA抗原を再確認し、臍帯血の提供が決定されます。移植日が決定されますと安全に移植が行われるように、移植前処置が始まる前に臍帯血を冷凍のまま移植病院へ輸送します。輸送は原則として移植病院の責任で行いますが専門の搬送会社への委託やバンクのスタッフによる搬送も可能です。